はじめに

Ubuntuで固定IPを設定するとネットワークに繋がらなくなる問題が発生したので、調査と解決方法をまとめた

問題が発生した経緯

自宅サーバの運用を行っていて、元々Wi-Fiを利用していたが、速度的な面で不安定なことがあるので、有線をつなぎネットワークを利用することにした

また自宅サーバとして運用するので、固定IPにすることで利便性を高めることにした

下記の固定IPの設定を行った結果、有線経由でのネットワークが繋がらなくなった

# 固定IPの設定$ cat /etc/netplan/100-enp5s0-fixed.yamlnetwork:   version: 2   renderer: networkd   ethernets:      enp5s0:         addresses: [192.168.210.73/24]         nameservers:            addresses: [8.8.8.8]         routes:            - to: default              via: 192.168.0.1# ネットワークの再起動$ sudo netplan apply

解決までの流れ

結論としては、デフォルトゲートウェイの設定が間違っていたことが原因だった

Wi-Fiはネットに繋がるので、デフォルトゲートウェイのIPアドレスを確認後、設定に反映させた

# デフォルトゲートウェイの確認$ ip r default via 192.168.210.254 dev wlp6s0 proto dhcp metric 600169.254.0.0/16 dev wlp6s0 scope link metric 1000172.17.0.0/16 dev docker0 proto kernel scope link src 172.17.0.1 linkdown192.168.210.0/24 dev enp5s0 proto kernel scope link src 192.168.210.73192.168.210.0/24 dev wlp6s0 proto kernel scope link src 192.168.210.58 metric 600

Wi-Fiが接続しているデフォルトゲートウェイのIPアドレスを固定IPの設定に反映

$ cat /etc/netplan/100-enp5s0-fixed.yamlnetwork:   version: 2   renderer: networkd   ethernets:      enp5s0:         addresses: [192.168.210.73/24]         nameservers:            addresses: [8.8.8.8]         routes:            - to: default              via: 192.168.210.254 # 自分の環境におけるデフォルトゲートウェイのIPアドレス

上記の内容を反映させて、ネットワークを再起動すると、有線経由でのネットワークが繋がるようになった

# ネットワークの再起動$ sudo netplan apply# デフォルトゲートウェイの確認$ ip rdefault via 192.168.210.254 dev enp5s0 proto static172.17.0.0/16 dev docker0 proto kernel scope link src 172.17.0.1 linkdown192.168.210.0/24 dev enp5s0 proto kernel scope link src 192.168.210.73$ 

上記のように有線(enp5s0)のデフォルトゲートウェイが設定されていることが確認できる

結果有線を用いて外部と通信を行うことに成功した!